クレリズ50回目記念と上田現さんのこと

先日、CRAZY RHYTHMS の50回目のイベントが無事に終了しました。

このイベントはオウガの自主レーベルOYAの代表者である牧野のライフワークとも言えるイベントです。
第一回目から関わっている私も、そしてこのイベントに出るために改めてバンドを組んだオウガにとっても非常に50回目というのは感慨深いものです。
しかも今回のメンツはオウガにたくさんの影響を与え続けているmoooolsといまだに機材をお借りしている(スミマセン)名古屋での兄貴分YO-MA。
オウガが大好きでとても大切な存在のバンドと一緒に地元で、しかもクレリズ50回目となれば楽しくないわけがありません。
ちょっと身内ノリになってしまいましたがご来場いただいた方には楽しんでいただけましたでしょうか?
久々にアンコールで演奏したプルリングでは最後に出演者スタッフみんながステージに上がって演奏し歌いました。
ご来場いただいた皆さんありがとうございました。
今後もクレリズはスペシャルな企画を予定しております。もうすぐ発表となりますので期待してお待ち下さい。
これからもよろしくお願い申し上げます。

オウガTシャツのmooolsドラマー、ウッチー。


さて、この日記をアップするのにずいぶん時間が経ってしまったのですが、実は個人的に理由がありました。
わたしが敬愛するアーティスト、レピッシュ上田現さんの訃報が届いたからです。
本当の意味でのインディーズ、自主制作という言葉が生きていた頃、当時日本のバンドになかった圧倒的なパフォーマンスとセンスを掲げて登場したレピッシュというバンドに幼かったわたしは夢中になりました。
その後メジャーデビューして音楽番組で大暴れする様子は非常に痛快でした。
そして上田現さんはレピッシュを脱退、ソロワークに専念し、元ちとせさんが歌う「ワダツミの木」という国民的大ヒットとなった曲を作られました。
私自身は、まだ評価されていないソロワークの曲をぜひもっとたくさんの人に聴いて欲しいと思います。
関係者の皆さんのご好意で、お通夜と告別式に参列させていただきました。
そしてお顔を見せていただき最後のご挨拶をさせていただくことも出来ました。
上田現さんの大好きだった赤い花に埋もれた棺にお花を入れさせていただくとき、足も手も震え、いつもと変わらない笑顔の足元にそっとお花を置くのに精一杯でした。
以前担当していたバンドで関わらせていただいてからは、そう呼ぶことはなかったのに、このときばかりはファンだった頃の自分に還って、「現ちゃん、現ちゃん」と泣きました。
たくさんの方の愛情に見送られた上田現さんの、今もいろんなひとの胸に残る名曲を思い出しました。
こうやって音楽に関わる仕事をしている人間として、消費される音楽ではなく、誰かの人生に係われるような曲を残すことを目標にしたいと改めて感じました。

上田現さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。